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012.セルフイメージを、醸していますか?【古野 徹】

前回は、セルフイメージについて少し、お話しさせて頂きました。

今日は、少し補足させて頂きます。

 

たまに、中小企業の社長さんから、「企業理念、事業理念って、必要ですか?」と聞かれることがあります。

 

また、セミナーに参加した時にテーブル毎でのディスカッションタイムで、

自社の企業理念について語ってみましょう~との、お題が出ることもあります。

 

意外と企業理念を持っていない、若しくは、ちゃんと整理されていない、中小企業が意外に多いことを知りました。

 

ある方が良いか?
無い方が良いか?

と言われれば、無いより有った方が良いと言えます。

 

でも、その構築の仕方、考え方が今一、分からないし…、今更、聞けない!って、言うのも本音かもしれませんね。

と言うわけで…、

 

マーケティング用語で
MI:Mind Identity
マインド・アイデンティティとも呼ばれる、

 

【 企業理念 】を構成するコンテンツを!

 

諸説ありますが、
大まかには、

・「ミッション」
・「バリュー」
・「セルフイメージ」 の

3つで構成されます。

 

「ミッション」とは、何のために存在しているのか。
いわゆる、存在意義、“ 存在理念 ”を指します。

 

「バリュー」とは、こう言うことには取り組むが、こ言うことには取り組まない。

等の価値観や行動指針“ 行動理念 ”を指します。

もっと言えば、「やらない事」を定義する物差しと考えても良いでしょう。

 

そして、

・「セルフイメージ」とは、行動理念を裏付けるもの。

 

“ 自社 ” を “ 何業 ”と捉えるのか。
“ 何 ”を提供するビジネスなのか。…という、社会に対する、価値貢献ということを指します。
そして、理念に基づく行動、実践的な行動規範に寄与するもの。と…。

大まかな解釈で良いかと思いますが、ちょっと、分かりにくいですよね。

また、この他の構成コンテンツとしては、「経営理念」と言う要素もあります。

そして、この経営理念を構成する具体的なコンテンツは、

「人事に関する理念」、
「販売に関する理念」、
「生産に関する理念」、
「開発に関する理念」、
「財務に関する理念」等々、で構成され、

企業規模によって、構成するコンテンツは変わってきます。

 

この中で、最も大事なのが

 

【 セルフイメージ 】です。

 

このセルフイメージが明確に整理されていることが、他の要素を構築する上で、適切に深掘りができ、明確なワードとして整理することが可能になります。

 

これらの設計図をディレクトリー的に整理されることで、消費者やクライアントに対する、アウターメッセージが創造されます。

 

そして、社是と言われる社員に対するインナーメッセージも創造されます。

 

これらのメッセージがマーケティング活動の基本中の基本のメッセージ、そう、各種コミュニケーション施策における基本コンセプトになります。

 

消費者のウォンツを如何に創造していくかが重要な課題の現代、今一度、事業運営の原点を再確認、再認識をしてみては如何でしょうか。

 

追伸、よく、「企業理念」と「ヴィジョン」を混同されることが有りますが、これは違います。

「ヴィジョン」とは、どこへ向かうのか?と言う、“ 目標 ”です。

 

やっぱり、ちょっと
分かりづらいですよね。(笑)
恐縮です。

 

 

 

2020.01

 

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