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025.新常識・価値観はコミュニティを強くする。【古野 徹】

前回、お客さんに対して、新しい常識、価値観を伝えることが、「他社とは違う」という大きな「違い」になる、ということをお話ししました。

 

この新しい常識、価値観を伝えるということには、もう一つ、重要なメリットもあります。

 

それは、「強いコミュニティ」を作ることができる、という事です。

 

よく、セミナーなどに参加した時、そこそこ、経営が上手く行っている会社の社長が講師として、登壇される事があります。

 

よく聞いていると、講演の趣旨、テーマとしては、個人として、会社としてのブランディングをする。
それをベースに、コミュニティを作る。
この時、他人の目を気にしない。
チャレンジする。etc.

というような趣旨が多いような気がします。

 

事業を行うということは、何らかの、大なり小なりのコミュニティを形成しているものと思います。

 

人は、どこかに所属したいという帰属欲求があります。
提唱された、常識、価値観に共感が得られたコミュニティは、繋がりの強いコミュニテイとなり、ビジネス的にも大きなメリットをもたらします。

 

人々は、家族や会社、趣味のグループ、等々、何らかのコミュニティに帰属しています。

そして、人は、共感したコミュニティに所属するために、お金を払うことを厭いません。
新興宗教などにお布施を、厭ない人が存在する事が物語っています。

単なる問題解決のためならば、その問題が解決した段階で、そこを去ってしまいます。

しかし、コミュニティを作る事ができれば、長いお付き合いが続けることができます。

自社のビジネスにおいて、このようなコミュニティを作る事ができれば、自社のビジネスが強くなるということもご理解頂ける事と思います。

 

それでは、そのコミュニティを構築するために、最も重要な要素とは、何でしょうか。

 

それが、常識と価値観です。

 

この同じ、常識、価値観を共有できる事がコミュニティを構築するためのポイントになります。

 

例えば、貴社の提唱した、新しい常識、価値観を持つコミュニティに所属するお客さん達は、それを持たない他の人たちとは違う。
連帯感を生むコミュニティとなる訳です。

 

逆の見方をすれば、貴社が提唱する常識、価値観に共感しない人が居ても構いません。
返って、共感しない人がいるからこそ、そのコミュニティの連帯感が強くなるものです。

 

前述した、ブランディングという施策は、自社の提唱する、新しい常識、価値観も伝え、共感者を増やしていく事も指しています。

また、新しい常識、価値観を考えるとき、多くの人、全ての人に理解、共感してもらう必要もありません。
本当に、自社とお付き合いして欲しい人だけから共感を得られればよいのです。

そんな目線を持てれば、自社が提唱したいお客さんにとって、新しい常識、価値観、思い浮かびそうな気がしませんか。

 

 

 

2020.04

 

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