035.服装もコミュニケーターですよ。【古野 徹】
実は、私、スーツを1着も持っていません。
言い過ぎでした。(笑)
スーツと言えるものは、礼服のみ。
冬と夏基調のそれぞれ3シーズン物の2着のみです。
広告業界に入って36年超。
33歳まで営業職中心でいた頃は、勿論、スーツばかり着ていました。
でも、20代前半の若い頃から、ダブルの紺ブレとか、3つボタンが流行る前から、3つボタンのスリーピースとか、バブルの頃は、懐かしい、ソフトスーツとか…分からない人も結構、いるかもしれませんね。
恐縮です。
要は、広告マンの1人であるという自負の元、それなりに気を遣っていたということですね。
でも、決っして高額な衣服は着ていませんでした。
ところで、又聞きの話しで、大変、恐縮です。
この話題を教えて頂いた、その方曰く、ある書籍に書かれていた話しだそうです。
ある製造業の社長の話題で、その会社の社長は、現場の作業から中々離れられず、社長として、やるべき仕事が出来ずに困っていたそうです。
でも、たった一つのことを思い切って変えてみたら、現場の部下からも「現場に出て欲しいです」とは言われなくなったそうです。
変えてみた、その一つのものとは、作業着をやめて、スーツで出勤した、それだけのことを変えてみたそうです。
「作業着を来ている」=「現場の仕事をする」
と部下からは無意識に思われていたようです。
服装を変えたことで、現場には出ない、「社長には、社長の仕事がある」というメッセージを暗に示したということですね。
服装って、他人に与えるメッセージって大きいのではないかと、この話しからも私も共感しました。
今、私がスーツを着ない理由は、1人のマーケターとして、広告マンとして、クリエイティブな仕事に携わっている1人として何かの期待感を感じて貰えないかな…って、思っています。
合わせて、清潔感やオンタイム感、ちょいカジュアル感、加齢臭?(笑)にも気を遣いながら、その日、その日の仕事の服装に気を付けています。
私は、24、5年前から、広告の制作マンとして専任の仕事をするようになって、ジャケット&パンツ・スタイルに変えました。
そんな時、あるクライアントさんに、営業マンと同行した時に、営業マン時代に、話していた事、同じ内容のことを話してみると、凄く素直に、聞いてくれるんですよね~。
営業マンとして、スーツ姿の時は、「営業のお前に、そんな事言われたくね~よ!」って、そんな感じでしたのに…、立場と服装が変わると、
変わるんですね…同じ人物でも。
服装が何かをメッセージする事、感じさせている事を改めて感じた時でした。
決っして、高額なスーツを着る必要は無いと思います。
分相応に掛ければ良いと思います。
お洒落のこと、衣服の提案をしてくれる、好印象をコンサルしてくれる方々は、多くいます。
オンタイムの服装について、お洒落感、意外にも、自分としての何かを、メッセージを表現することも考えてみませんか。
セルフ・ブランディングってことですね。
2020.06

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