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業態は広告代理店ですが。“ 代理店 ”ではありません。

業態は広告代理店ですが。“ 代理店 ”ではありません。

 

弊社は、商法上の業種は、広告代理店と言う、準問屋業に属しますが、基本的な考えでは、媒体を取り次ぎすることを主とした業務が主流では無いと考えています。

 

余談ですが、従事してみると分かるのですが、広告業って、いくつもの不思議があります。

法律上、税務上、広告代理店の位置付けやメディアとの取引形態が何故、現行のようになっているのか、理由を周知していない代理店も、因みに、まあまあ、あるようです。

 

 

昔から、媒体の取り次ぎだけをしている様な、スペースブローカー的なイメージを醸しているこの“ 代理店 ”と言う言葉が余り好きではありませんでした。

 

ゆえに、クライアント様の立場に立って、広告そのもの企画や、販売促進活動、マーケティング施策に至るまで、クリエイティブな発想を持って、総合的な提案を使命とする意を込めて、広告会社と言う表現にこだわっていました。

 

そして、30数年前に勤めていた会社の名刺の肩書には「アドマン」や「アカウントエグゼクティブ」、「プロデューサー」などと記載されており、「同業他社とは違うんだ」という誇りと思いを持って営業活動に奔走していました。

 

 

当時勤めていた会社の社長と専務からは、常々、「アドマンとはな……」と毎日のように説法されていました。

 

小さな会社でしたが、企業理念に対するロジックは、今考えてもしっかりしており、当時としても若くして独立されていたお二人でしたが、尊敬の念は今でも持ち続けています。

 

 

その会社での社是、アウターメッセージが「心を大切にコミュニケートします。」でした。

 

弊社の事業に対する理念構築の礎は、当時、この会社で教えられたこと、経験がその基礎となっています。

 

 

 

「心を大切にコミュニケートします。」ダサいと感じていました。

 

当時の名刺の裏面には、「心を大切にコミュニケートします。」の1行だけが印刷されていました。

 

当時は、時代がバブルへ湧き始めた頃でもあり、広告代理店は憧れの職種の一つでもありました。

 

最初の転職で就職したその会社の名刺の裏面に、黒1色で印刷されたそのコピーが常々、とても、ダサいと感じていました。

華やかなイメージが多かった業界で、「やっぱりこれ、無い方がいいんじゃない!?」って、までも感じていました。

 

 

そこを3年ほど勤めイベント会社へ転職、ハウスエージェンシー、広告代理店、制作プロダクションと経由し、事実上の独立をすることになりました。

 

 

若い時は、エグゼクティブになり、後に独立することも夢見たこともありましたが、現実は経験を積むに従って、その壁の高さを実感し、自分が独立するなんてこと、いつしか考えもしなくなっていました。

 

 

運命の流れというのか、結局人生の流れが、想定していなかった独立創業する方向へ動くことになり、現職、リップルを設立することになります。

 

 

まずは個人事業主として創業し、まさに目の前に広がる霧に包まれた視界と大きな不安に押しつぶされそうな時、明確な自社の理念を構築しなければ自分が潰れてしまう恐怖心にかられていました。

 

事業活動の合間を縫っての設立準備には、気が付けばその自問自答を繰り返す、日常を過ごしていました。

 

 

そして、「アドマンとは、広告マンとは何か。」、「広告会社の使命は何か。」など自問自答を繰り返していると、若かりし頃は、ダサいと思っていたあのコピーが何度も頭の中をよぎり、そのコピーの素晴らしさを初めて知ることとなりました。

 

 

広告マンとして、広告会社、広告代理店としての業務の真意をこれ以上に無いほどシンプルに表現した、現代でも通じるコピーであることを実感することとなります。

 

 

自社のキャッチフレーズを色々考えてもこれを超えるコピーは思いつかず、考えれば考えるほどに、このコピーの凄さを実感しました。

 

 

 

そもそも広告って何だろう。

 

広告とは読んで字のごとく広く世の中に告げること。とよく言われますが、主に企業が事業活動を行う上で、その企業の商品やサービス情報を積極的に広く宣伝する物。

 

広告すること、宣伝すること、その手段、媒体は多岐に渡ります。

 

 

見方を変えてみましよう。

企業が商品やサービスを提供し経済活動を行うこととは、その商品やサービスを通じて社会へ貢献することが目的であり、その対価として利益を還元してもらいます。

そして、その結果が、その企業の存在価値を社会に認めてもらうことと解釈しています。

 

それらの商品やサービスは、その企業の存在価値の代弁者であり、その開発にあたっては、その企業の事業理念が繁栄され社会に提供されたものであります。

 

これは、それらの商品やサービスが、企業の事業理念、企業の「心」も代弁しています。

 

マーケティング活動の一環でもある広告活動、表現活動に於いても、選択する媒体に於いても、その施策の基本コンセプトは事業理念にあります。

 

いかなるマーケティング施策を考えるにあたっても、これが基本中の基本であることには、インターネットメディアが目覚ましく発展する現代でも、この先いつの時代でも変わるものではありません。

 

しかし、手段や戦術の発達に翻弄され、忘れがちになっている現実もありませんか。

 

 

極限までシンプルに解釈した場合、「広告」とは、企業の「心」を伝えること、伝えるものと考えます。

 

 

 

「心を大切にコミュニケートします。」弊社の事業理念です。

 

40年以上も前に提唱された、私がダサいと感じていた、その会社の事業理念「心を大切にコミュニケートします。」と言うメッセージ。

 

繊細でシンプルに表現されたそのコピーの凄さを、広告業従事22年に渡るアドマンとしての経験を通して知ることになりました。

 

そして、弊社設立時に当時の専務であった方を訪ね、弊社の事業理念として掲げることを許可頂きました。

そして、株式会社リップルの事業理念のメッセージとして提唱、継承させていただくことになりました。

 

 

また、広告業として私の師匠的存在でもあるその方には、弊社の取締役としてもご就任頂き現在に至っております。

 

 

企業の心を大切に、消費者の人々の心に響き、共感を得るために、企業の心を深く考え、消費者の心も大切に考えたコミュニケーション活動に貢献することが弊社の使命と考えています。

 

 

 

ただ継承するだけでなく、ブランドマントラにて熟成

 

広告技法の一種でブランドマントラと言う手法があります。

 

例えば、テレビCMなどで企業のロゴ表記の時、1フレーズで、英語のキャッチフレーズなど、イメージや音、雰囲気を優先した文法を無視したキャッチフレーズのことを言います。

 

 

弊社の「心を大切にコミュニケートします。」を英語で表記したら、自社の思いを表現したらどうなるだろうと考え調べていました。

 

 

単語レベルで、企業の心、企業理念は「Mind Identity」、コミュニケートは創造的にと言う思いを込めて「Create」を、心を大切には「Cordial」を当て、プラスあるファーとして日本人の真意「粋」を入れたいと思いました。

 

よく「粋だね〜」と言う言葉の意は多岐に渡り、洋服などがお洒落なことはスタイリッシュとかですが、日本人の心の奥深さを表現する「粋」と言う意味のワードが中々見つかりませんでした。

 

 

侘び寂びを含めた、日本人の心を表現する「粋」は英語の表記では妥当な単語が無く、手当たり次第の辞書を調べると、ある一つの辞書だけが、「Cordial」がそれに近い意味を表現としている辞書を見つけました。

 

これらを並べて、弊社の理念を捕捉する意味でのブランドマントラを作りました。

 

 

「Cordial Nifty Create for the Mind Identity」。

 

“ 真心込めて ”、“ 粋に ”、“ 創作します ”、“ 企業理念のために ”と自社のブランドマントラとして提唱しました。

 

 

正直、文法的には間違っていると思います。

しかし、イメージしていること、伝えたいこと、「心を大切にコミュニケートします。」を深めるエッセンスにはなっていると信じています。

 

 

 

まとめ

 

メディア環境が如何に急速な発展をしようと、メディアはあくまでも手段の一つであり、最適で適切に利用するかが課題であります。

 

企業の心が繁栄されている、「伝えたいこと」、「教えたいこと」、「感じて欲しいこと」、「共感して欲しいこと」など、大切に、正しく、効果的、効率的に伝えることの施策支援が弊社事業の本質、使命と考えています。

 

 

コミュニケーション活動の本質、企業の「心」を、対象とする多くの消費者の皆様に、大切にお伝えすること、クライアント企業様に寄り添い、パートナーとしてそのお手伝いを通じて貢献するとこに、弊社の存在価値があるものと考えています。

 

おかげさまで、令和2年を迎え、広告関連業務に従事して、満36年を超えました。

独立創業して、満14年を超えました。

 

後々、経験した制作、施策をご紹介していきたいと思いますが、広告に関連する殆どの業務を経験してきました。

 

確かに、メディア環境は大きな変革を遂げました。

しかし、マーケティングに関すること、広告関連業務に関すること、その施策の基本的な考えは、いつの時代も変わりません。

 

書籍やインターネットにて様々なノウハウ情報が発信されていますが、専門用語や、ローマ字の頭文字で表現された言葉や、アレルギー反応が出てしまうキーワードが飛び交っています。

 

それらは、あくまでも戦術論であって、基本的なマーケティング施策が構築されていて、いかに真意が効率的に、効果的に伝えるかの戦術論です。

 

課題や問題点を感じている経営者の皆様たちは、戦術論を考える前の、自社の行く末、方向性を考えるにはどうしたらいいのか?と言う、足元を見据えたもっと基本的なマーケティング施策構築のノウハウが知りたいのではないでしょうか。

 

 

原点回帰。まずは、原点に立ち返るべきなのです。

 

 

弊社リップルは、

コミュニケーション活動の原点に立ち返り、真心を込めた、特に中小企業様を対象とした、トータル・コミュニケーション・サービス事業を目指しています。

 

 

そして、これからは、

 

「心を大切に“ コンサルティング ”します。」

 

コミュニケーション活動の根幹に関わるマーケティング活動の施策支援、コンサルタントとして、アドバイザーとしての事業へも力を入れていきます。

 

 

 

2020.09

 

 

 

この記事を書いた人

古野 徹
株式会社リップル
代表取締役
マーケティング・コンサルタント

広告関連企業8社に従事して36年超。
ありとあらゆる業務を経験してきたノウハウを活かし、総合広告代理店、㈱リップルを設立する。

創業15周年の通過点に向けて、新規事業として、中小企業を対象とした、「マーケティングに関するコンサルティング事業」サービスの提供を開業。
「心を大切にコンサルティングします。」を新たな基本理念に加え、
どうやって、集客していくのか、
どうやって、売り上げを伸ばしていくのか、
どうやって、新たなお客さんやサプライヤーと繋がっていくのか、
どうやって、人財を確保していくのか、
どうやって、災害や緊急事態に対応していくのか、等々、
益々、社会での存在意義を示していくことが重要な課題になってきている中小企業に対して、わかっているようで、わかっていない「マーケティング」、今更、聞くに聞けない「マーケティング」の事など、総合的なマーケティング活動の施策支援のサービスが提供できるように、絶えず精進を続けている。

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