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010.じゃあ、捨てて、何をすべきか。【古野 徹】

目指したい利益の目標を社長が得意な仕事、すべき仕事に集中し、貴社にとって良いお客さんとだけビジネスをしたいという目標を達成するために、捨てるべき3つの常識についてお話しをしてきました。

 

今一度まとめると
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捨てるべき常識1:「売り上げ増=客数増」
捨てるべき常識2:「顧客志向」
捨てるべき常識3:「どうすれば売れるか?」と言う考え方
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ご共感頂けましたでしょうか。

 

しかし、そのためには、何をしたら良いの?
と言う疑問も感じているかもしれませんね。

 

ズバリ、「戦略」を立てることです。

 

例えば、書店へ行けば、売上を上げる方法を謳う、「○○○すれば儲かる!」、「売上アップ○○の3つの戦略」などなどというノウハウを謳った書籍で溢れています。

しかし、それらを手に取って読んでみても、「なるほど!」と感じてみても、自社にどうやって当てはめたらいいの?どういう風に運用したらいいの?など、消化不良のような気持ちになりませんか。

実際に形は真似できたとしても、儲かっている、成功している会社が少ない…。

 

どうしてでしょうか。

 

それは、ズバリ、戦略が無いからです。

 

方法論や施策、ノウハウを実行する前に自社の戦略が整理されていないと、そのノウハウの活かし方、具体的なアイデアや施策内容が分かりません。

「戦略」と言って、具体的にどう言うこと?って、思いませんか。

 

諸説ありますが、あるコンサルタントの方は、

「戦いを略すること」、「目に見えないもの」と

解釈される方も見えます。

私も同感です。

 

そのコンサルタントの方の言葉を引用させてもらうと

 

「何かの目標・目的を達成するために、
何をやらないのか?を明確に決めることで
本当に取り組むべきことを浮き彫りにします。」

「言い方を変えれば、
ゴールに達成するための近道を見つけること。」

「結果、やることを減らしつつ
高い確率で目標・目的に到達できるようになる。」と

 

言っています。

 

シンプルに言い当てていますね。
私も全く同感です。

 

SNSをどう取り入れるか…とか、テレビCMをやると売上が上がるか…とか、どういう広告展開をするのか…とか、パンフレットやチラシの内容がどうとか…、コピーライティングがどうとか…

 

そもそも、それを考える前に、本当にそれが必要なのか?
その前にやることがあるのでは!って、コトです。

 

私の35年を超える経験からも、このようなことに巡り合うことも、多々、ありました。

 

競合他社が取り組んでいたとしても、自社にとっては必要ないことかもしれません。

 

目標とするスタイルを達成するためには戦略を立てること。
「やらないこと」を測る物差しを創ること。

 

しかし、そんな戦略の立て方を教えてくれる人って、まずいません。
書籍やセミナーも殆どありません。
多分?(笑)

 

「戦略」の構築は、個々の企業によって違います。

 

特に中小企業は、それぞれの企業によって違いが、より具体的に、明確になるのではないでしょうか。

私は、戦略を構築する時、その発想のスタートは、その会社の事業理念からスタートするものと考えています。

大綱論を論じていても、個々によって変わるものを総論で論じるには限界がありますし、余計に分かりにくくなります。

様々な、書籍やセミナー、講演会、テレビ番組などでもよく使われる「戦略」。

しかし、その本質的な使われ方は得てして間違っていることが多いです。

 

「戦略」と表現していても
それは、
「戦術」であることが大半です。

 

戦術、それは、目に見えるもの、戦略に裏付けされた、目的達成のための手段と言えます。

今一度、「戦略」について、考えてみましょう。

 

 

 

2019.12

 

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