019.流行りの「サブスク」、本当に適している?【古野 徹】
最近、「サブスクリプション」と言う話題をよく耳にします。
書店に行けば、ポツポツ、出版もされている様ですね…。
毎月定額料金で複数回の商品、サービス等を受けられる、いわゆる継続課金サービスのことです。
最近、ブーム?で、自社にも導入できないか?検討、思案している方もいらっしゃるのではないでしょうか…。
ここで先ず、考えなければならないのは、自社のキャパシティはどのくらい?なのか、つまり、何人?入れるのかと言うことです。
1人にサービスを提供しようが、
10人に提供しようが
100人、1,000人に提供しようが
サブスクリプションは、掛かる手間が、余り変わらないというのが通説です。
しかし、その反面、1人のお客さんから得られる利益は小さくなります。
故に、お客さんの数が少ないと、全く採算の合わない事象が起こります。
ですから、サブスクリプションを開始した段階からある程度、相応の利用者が見込め、充分な利益が見込める根拠が必要となります。
つまり、ある程度の既存客の数が存在していること、そして、サブスクリプションの見込み客の数が想定できる根拠などが、あることが基本です。
実際に、企業の大小に関わらず、マーケティング費や広告宣伝費、販促プロモーション費などの回収が可能なのも短期間でというわけではありません。
というわけで、既存のお客さんで、ある程度の利益確保が可能なこと、それを基にした、想定予算がどれくらい確保が可能なのか、また、キャッシュアウトを起こさないためにも、把握しておく必要があります。
もっというと、自社の事業に、サブスクリプションという施策が本当に、適しているのか、どうかということも、俯瞰した冷静な判断も求められます。
ブームに流されて、安易に継続課金の導入に手をつけることは間違っているかも?しれません…ね。
2020.03

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