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022.自社の価値、伝わっていますか。USP。【古野 徹】

その昔、某会合の席で、著名な、スタジオ・ア○スの女性の店長兼カメラマンの方と偶然、隣合わせになる事がありました。

 

結構、年齢も若く、お綺麗な方で、とても、カメラマン?に見えない、ご容姿でしたが、歓談中、興味本位で色々と聞いてしまいました。(笑)

 

当時は、既にデジタルカメラの時代。

フィルム時代と違って、バシバシ、何十~何百枚ものシャッターを押す時代。

 

参考の料金設定などもお聞きして、「ヒェ~、結構、高いですね~!」って、感じたのを覚えています。

 

その後、タマタマ、その会社が取材を受けたテレビ番組の放送を見ました。

当時の基本メニューとしては、衣装を選んで、沢山、撮影した中から数枚選ぶ、確か最低で3枚くらい選んで、数万円くらいだったと思います。

追加やデータが欲しければ、更に、追加費の方が高かった様な…記憶です。

 

あくまでも個人の見解ですが、番組から推察するからには、

撮影に関する技術はそんなに高くなくとも大丈夫そうな、機材やスタジオのセッティング。

 

何十枚か何百枚か撮った中から選ぶのですが、撮影技術そのものより、

側に付いているスタッフもカメラマンも子供を笑わせる技術は、凄いなぁって、テレビを通じても感じさせるものでした。

 

以前会った、その店長からも、そういう印象を感じました。

 

全国展開しているその企業は、コマーシャルの放映や女子プロのゴルフ大会も主催する企業にまで成長している企業です。

要因は何だろうと自分なりに分析してみました。

 

その1つとして、

「自社の価値を明確に把握している」ということ。

 

子供の記念写真を撮影するのに広告カメラマンなどの様に、熟練した技術は必要ない。

予めスタジオ照明の設定等を、マニュアル化しておけば様々な機材が技術をカバーして貰える。

選んだ写真は、レタッチ、つまり画像修正したプリントを洒落たフレームに納めて納品する。
ここにも、デジカメ時代の技術があります。

極論、慣れてしまえば、アルバイトでも使いこなせるハードを揃えている。
そんなレベルではないかと…。

 

しかし、それに対して、感心させられるのは、「子供を笑わせる技術」ですね。

 

広告カメラマンも物撮りが上手な人やモデルやポートレートが得意な人、空撮が得意な人など、やっぱり、得手不得手があるのですよね。

 

この企業の全国どこの店でも、変わらない、技術のようですね。

 

「一生の記念の一枚を綺麗な画質で…」的なコピーより、

「輝く笑顔、最高の一瞬を残します…」と言うように謳った方が、確実に満足度も上がります。

 

次に、2つ目の要因として、「その価値を最後まで、しっかりと伝える」こと。

 

選んだ写真を確認する時、「こちらのお写真で間違いありませんか?」という時も、

被写体の間違いを確認するのでは無く、「良い笑顔ですね。残したい瞬間は、こちらで宜しかったでしょうか…」と。

 

納品の時も、
「お子さんにとっても、一生の宝物になると思いますよ」といえば、お客さんの印象も評価もきっと上がるものと思います。

 

これらを自社の業界に当てはめた時、

その1:ウリの宣伝文句の考え方

その2:自社の価値の伝え方

いわゆる、最近、よく叫ばれている、「 USP 」の基本的な考え方の参考例です。

 

 

 

2020.03

 

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