とっつきやすい、
身近なマーケティングの塾 ripple
ナルホドなM

030.お客さんの心裏に潜む「知りたい」は?【古野 徹】

突然ですが…、このメルマガを書いているのは、実は秋です。

そろそろ収穫が始まる時期の初秋です。

今年の秋も暑いですね~。なんて。

季節外れに、送ってしまう事もあるかもしれません。
その時は、ご了承ください。
恐縮です。

 

さて、秋と言えば、よく聞く言葉で…、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」と凄い人ほど謙虚であると、比喩される名言といってもいいですよね。

 

確かに、昔から、商売の神様とか、世界的な著名企業にまで育て上げた企業の伝説の創業者たちに纏わる話を聞くと、正に、その通りだと感じます。

 

しかし、この「すごい」をどう定義するかにもよりますが、本当にそうなのかなぁ~って感じる、この頃なのは、私だけでしょうか。

 

IT関連の企業やニュービジネス、ベンチャー企業等の成功者も増え、「ビジネスでの成功」と定義した場合、本当に、そう言えるのでしょうか…。

 

表立っては、やりませんが、傲慢で人格攻撃なんかも平気でやる。とか、一皮剥けば、そんな?雰囲気を醸している人でもビジネスを成功させている例もよく見掛ける様な気がします。

 

こんな話しを投げ掛けると、「そんなの、一時的なもので、そのままなら、 長期的には、きっと誰かに足元をすくわれる!」と反論されそうですが…。

 

でも、悲しいかな?人格とお金を稼ぐ力には何の因果関係もないような気がします。

 

でも、やっぱり、大多数の人は「実るほど頭を垂れる稲穂かな」と、そうあって欲しいと思っているのです。

 

すると、実際に頭の低い、謙虚な人がいれば、持ち上げる。

そうでない人がいれば、この名言「実るほど…」を盾に否定したいだけなのです。

 

実はこの心理、マーケティング的に見ると、大変、重要な示唆が含まれています。

 

どういうことかと言うと、人は皆、「自分が思っていることを正当化して欲しい」ということなのです。

 

例えば、自己啓発セミナー、書籍では、「ありのままのあなたで大丈夫」とかダイエット版では、「食べながら痩せられるのです」とか、セミナー、講演会では、「成功できないのは、教える人が悪いのです」とか…、上手くいっている、キャンペーンでは、そのPRに、正当化を示唆するマインドがたっぷりと含まれています。

 

さて、貴社のお客さんには、「どんなことを正当化して欲しいのだろうか?」という目線で、考えたことはありませんか。

是非、一度、考えてみては如何でしょうか。

 

 

 

2020.05

 

サイト内検索

最新の記事

よく読まれている記事

カテゴリー

執筆者一覧