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何から手をつけたらいいの?シリーズ3。組織について。

何から手をつけたらいいの?シリーズ3。組織について。

 

さて、中小企業のマーケティング施策、何から手をつけたらいいの?シリーズ3では、組織内の課題や問題点探しについて検証、分析してみましょう。

 

 

シリーズ1では、主に自社の商品、サービスに関する分析や検証、販売対象に関すること、PR活動についての課題、問題点の検証、分析についてお話ししました。

 

 

(「中小企業のマーケティング!何から手をつけたらいいの?シリーズ_1」)

 

 

また、シリーズ2では、現状の売り上げ実態と目標達成について、競合他社との比較についてお話ししました。

 

 

(「何から手をつけたらいいの?その次は。シリーズ_2」)

 

 

それでは、次に手をつけることは何と言えば、人、人材に関することです。

 

会社組織内の人材などについて、様々な視点から課題や問題点の検証、分析に取り組んでみましょう。

 

 

商品、サービスの企画や製造部門において、基本的な体制や人員配置、人数、専門職の構成や製造部門における課題や問題点は見つかりませんか。

 

営業部門や販売チャネル部門、流通部門やシステムなどにおいても同様に課題や問題点を抱えていませんか。

 

 

そして、宣伝や販売促進施策、コミュニケーションに関するマーケティング施策などにおいても、人材配置、体制など課題や問題点を抱えていませんか。

 

 

短期的、中長期的な視線で今一度、検証して、課題や問題点について分析してみましょう。

 

 

 

意外と多い、検証時のマインドセット。

 

マーケティング施策のスタートは、現状の検証、分析を開始することから始めましようと推奨してきました。

 

しかし、これらの検証、分析をするとき、無意識のうちに従来からのマインドセットにとらわれていませんか。

 

 

人は、とかく色々なことに思い込みを持って、ものごとを見たり、行動する習性があります。

無意識に、行動するときに、ふと、自分が思い込みを持っていることに気がつくことはありませんでしょうか。

 

 

「マインドセット」とは、ものの見方です。

ものごとを判断したり、行動したりする際に基準とするものの見方、考え方を言います。

 

悪い見方、逆の見方をすれば、「思い込み」とも取れます。

 

 

これまでの経験や何気なく過ぎてきたことで、本来ならば事実との相違ができているのに、その思い込みが邪魔して、課題や問題点としての認識ができなくなっていることに気がつかない場合があります。

 

 

例えば、「最近の人たち、若者たちは文字を読まなくなった」と、よく聞くことがありますが、本当にそうでしょうか。

 

 

確かに紙に印刷された書籍や雑誌、等で読む文字の量は少なくなっているかもしれません。

雑誌や書籍の発行部数が減少していることからも、頷けます。

 

 

ただ、ネットやスマホで見ているのは、タレントや有名人のブログや様々な情報、インフルエンサーなどの記事やSNS等々、明らかに読まれている文字の量は増えています。

 

興味のあることに対しては、文字も積極的に見ていると言えます。

 

 

何かを検証をするときには、思い込みがないかも、よく注意して検証していくことも重要です。

 

 

因みに、最近はスマホなどのデバイスでの視聴の中心は、動画や画像への視聴も増えている傾向のようです。

 

 

 

冷静になって、思い込みという「マインドセット」がないかなどの視点からも検証、分析し、課題や問題点も掘り起こしをしてみましょう。

 

 

 

こんな検証も重要、自分の深層心理に潜む3つの課題

 

事業経営、マーケティング施策において実施する課題、問題点の検証作業。

 

課題や問題点の深掘り、改善策の企画、検討に重要なヒントになる、3つの自問、自分自身への問答があります。

 

 

その❶:「誰にも言えないけど、密かに求めていることは?」

 

その❷:「今、抱えている悩みは?(いま起こっていること)」

 

その❸:「今、感じている不安は?(まだ起こっていないこと)」

 

 

どういうこと?って、思いますよね。

 

 

マーケティング施策に直接関係あるの、って思うかもしれませんね。

 

 

常日頃、日常業務に携わっていると、無意識に感じている思いが生まれてきます。

それらは、色々な課題や問題点から何気に無意識に感じていると、潜在意識の中に埋もれています。

 

それを口にしてみたり、紙に書き出したりしてみると、課題や問題点の本質が見えてきたりします。

 

 

 

その❶:「誰にも言えないけど、密かに求めていることは?」

 

こんなこと言ったら笑われるかなとか、マーケティング施策に関係あるのかなとか、日常業務中に、ふと、直接関係のないようなことが思い浮かぶことがありませんか。

 

それらを自問自答してみて、何で、そんなことが思い浮かんだのだろうと考えてみることも、新たな課題や問題点の本質が見えることあります。

 

どうしても、課題や問題点の検証作業は、精神的に構えてしまい、本質が見えにくくなることも多くなり、作業に苦戦してしまうこともあると思います。

 

 

そんなときに、「誰にも言えないけど、密かに希望していること、求めていること。」を自問自答してみることも重要です。

 

 

 

その❷:「今、抱えている悩みは?(いま起こっていること)」

 

その❸:「今、感じている不安は?(まだ起こっていないこと)」

 

その❷「今、抱えている悩みは?」とその❸「今、感じている不安は?」については、その❷は、まさに、今、起こっていることで、対策を急がなければならない事案です。

 

その❸は、まだ起こっていない課題なので、冷静に対応する優先順位を判断するために意識でき整理もできます。

 

また、予防が可能なことでもあります。

問題点が見えていることで、冷静に対応することも可能です。

 

 

 

まとめ

 

これまで3つの章で、マーケティング施策について何から手をつけたらよいのか基本的なことを解説してきました。

 

 

考えてみれば、常日頃やっている当たり前のことだと思いませんでしょうか。

難しいことではありません。

 

 

ただ、重要なのはそれぞれの課題や問題点を深掘りしていくときに、曖昧な言葉をつかわないこと、可能な限り具体的な言葉として掘り下げていくことが重要なポイントです。

 

 

そして、掘り下げていくときには、もう一つ重要なポイントとして、言葉を大切に掘り下げていくことです。

 

 

例えば、マーケティング上、コミュニケーション施策上、よく使われる言葉として「ニーズ」と言う言葉があります。

 

 

「市場にニーズはあるのか?」、「この商品のニーズはあるのか?」などと、殆どの場合、無意識にニーズと言う言葉がよく使われます。

 

 

しかし、正確に言えば、「ニーズ」と「ウォンツ」と言う2つの言葉を使い分けるべきであると考えます。

 

 

「ウォンツ」も「ニーズ」で同意語として認識されていますが、本来は、

 

 

「ニーズ」は、必要性、仕方なく購入、使用しているなどの場合。

 

「ウォンツ」は、欲求、欲しいと思って購入しているなどの場合。

 

 

一般的に逆の意味で解釈されていることも多く、欲しいと思って購入した場合を「ニーズ」と表現されることも多いです。

 

 

 

言葉を大切に正確に把握すると、課題や問題点、対策案などを考えるとき、より具体的な情報が思い浮かびませんか。

 

 

このように、正確に適切に、正しい言葉として紙に記載していき、深掘りしていくことがとても重要です。

 

(一般的なマーケティング論では、ニーズからウォンツへという心理変化と例えています。)

 

 

また、“ 言葉には多くの人の解釈がまとっている ”とも言われます。

 

 

課題や問題点の対策案を検討する場合に、また、関係者一同、情報を正確に解釈することも含めて共有するためにも、正しく正確で適切な言葉を通して、情報を共有することが重要です。

 

そして、対策の企画立案においても適切なソリューション案、対策案を構築することも可能になります。

 

 

 

感性に訴えて感じてもらい、共感を得る目的の場合と、詳しく多くの言葉で共有することもあります。

 

 

感性に訴えるときにも、メッセージを検討、企画するスタートは多くの言葉から始まります。

正確に深掘りしていくことから、研ぎ澄まされたメッセージを企画する第一歩になります。

 

無駄な作業ではない必要な作業と理解し、これ以上、答えが出てこなくなるまで検証していくことが重要です。

 

 

そこで出てきたキーワードは、後のマーケティング施策構築において、多くのヒントをまとっています。

 

 

言葉を大切に使用することは、検証、分析上で解説しましたが、この機会に合わせて実施していくとよいことがあります。

 

 

事業を経営していくことで、必ずいくつかの法律の上で、運営していくことになります。

 

この機会に、今一度、自社の事業経営において、関連している法律上の課題や、忘れてはいけない法律等の情報を整理しておくことも重要です。

 

 

 

 

2020.09

 

 

 

この記事を書いた人

古野 徹
株式会社リップル
代表取締役
マーケティング・コンサルタント

広告関連企業8社に従事して36年超。
ありとあらゆる業務を経験してきたノウハウを活かし、総合広告代理店、㈱リップルを設立する。

創業15周年の通過点に向けて、新規事業として、中小企業を対象とした、「マーケティングに関するコンサルティング事業」サービスの提供を開業。
「心を大切にコンサルティングします。」を新たな基本理念に加え、
どうやって、集客していくのか、
どうやって、売り上げを伸ばしていくのか、
どうやって、新たなお客さんやサプライヤーと繋がっていくのか、
どうやって、人財を確保していくのか、
どうやって、災害や緊急事態に対応していくのか、等々、
益々、社会での存在意義を示していくことが重要な課題になってきている中小企業に対して、わかっているようで、わかっていない「マーケティング」、今更、聞くに聞けない「マーケティング」の事など、総合的なマーケティング活動の施策支援のサービスが提供できるように、絶えず精進を続けている。

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